子どもが幼稚園に入ったタイミングで「さあ、そろそろ働こう」と思い、パートを始めてみたものの……実際には思っていたより大変で、後悔してしまった。そんな声は、同じ幼稚園ママたちの間でよく聞かれます。

私自身も、子どもが年少に上がった春から近所のスーパーでパートを始めました。最初の2か月は正直しんどくて、「なんで始めてしまったんだろう」と何度も思いました。でも今振り返ると、後悔の原因のほとんどは「事前の見通しが甘かっただけ」だったとわかります。

この記事では、幼稚園ママがパートを始めて後悔しやすいポイントと、その対処法を具体的に書いていきます。「始めたばかりで辞めたい」と悩んでいる方にも、「これから始めようか迷っている」という方にも、参考になれば嬉しいです。

幼稚園ママがパートを始めて後悔する、よくある理由5つ

「こんなはずじゃなかった」と感じる瞬間は、人によって違います。でも話を聞いていると、パターンはある程度決まっているように感じます。

幼稚園の行事・役員・お迎えとの両立が想像以上にきつい

幼稚園というのは、小学校と比べてびっくりするくらい行事が多い。運動会、お遊戯会、個人面談、保護者参観、誕生日会……月に1〜2回は何かあることも珍しくありません。

パートを始める前は「平日の昼間だけ働くからなんとかなる」と思っていました。ところがいざ働き始めると、行事のたびにシフトをずらしてもらう必要があり、それを職場に申し訳なく思うストレスが積み重なっていくんです。

さらに幼稚園役員が当たってしまった場合は、定期的に平日に集まる必要があることも。「働き始めたばかりでシフトをよく変えてもらう人」という印象を職場に持たれるのが辛くて、だんだんパートそのものがしんどくなってくる——そういう悪循環に陥りやすいです。

子どもが体調を崩すたびに仕事を休む罪悪感

幼稚園に入ってすぐの時期は、子どもが集団生活に慣れておらず、ものすごく体調を崩しやすくなります。特に年少の最初の半年は「また熱?」と思うくらい連続して休むことも。

仕事を休む連絡を入れるたびに、職場への申し訳なさと、自分への情けなさが重なります。目安として、幼稚園入園直後は月に1〜2回は急な欠勤が発生すると思っておいたほうが現実的です。それを覚悟せずに始めてしまうと、最初の壁をもろに受けてしまいます。

家事が回らなくなって家の中がぐちゃぐちゃになる

働き始める前は「3〜4時間のパートなんて大したことない」と思いがちです。でも実際には、家を出る前の準備、通勤の時間、帰ってからの疲れ……気づけば以前より自由に使える時間が2〜3時間は確実に減っています。

夕飯の準備が追いつかない。洗い物がたまる。週末にまとめてやろうと思っていたことが積み上がっていく。「家がこんなになるなら働かなければよかった」と感じるのは、決して怠惰なわけじゃなくて、単純に仕組みを整えないまま始めてしまったことが原因なんです。

働いたお金が保育関連の出費に消えていく感覚

パートで月に5〜8万円稼いでも、幼稚園の延長保育代、夕飯が作れない日の惣菜代、子どもの習い事の送迎をお願いした交通費……気づくと「手元に残ったお金、あまりないな」となることがあります。

これが「働く意味あるの?」という気持ちに直結して、後悔につながるパターンです。働き始める前に「実際いくら手元に残るか」を計算しておかないと、精神的なダメージが大きい。

子どもとの時間が減ったことへの罪悪感

パートから帰ってきてバタバタ夕飯を作っていると、子どもが「ねえ、今日ね」と話しかけてくる。でも手が止められない。「ちょっと待って」が続いて、子どもが諦めた顔をする——そういう瞬間が積み重なると、「子どもが小さいうちに働くのは間違いだったのかも」という後悔が生まれやすいです。

後悔しやすいタイミングはいつ?「魔の2か月」を知っておく

パートを始めて最も後悔しやすいのは、スタートから約1〜2か月のあいだです。私はこれを勝手に「魔の2か月」と呼んでいます。

この時期は、新しい職場環境に慣れることと、子どもの新生活のサポートを同時にこなさなければならない。どちらも初めての体験が多く、エネルギーが一番かかる時期です。「やっぱり無理だったかも」という感覚は、この時期が特にピークになります。

でも個人的な感想としては、3か月目を過ぎると驚くほど楽になりました。職場での立ち回り方がわかってきて、子どものほうも集団生活に慣れて体調を崩しにくくなり、家事の段取りも少しずつ自分なりのやり方が見えてくる。

「今しんどい」という方は、もう少しだけ待ってみてほしい。やめる判断は、3か月経ってからでも遅くないと思います。

後悔を減らすために、始める前にやっておきたいこと

「もっと早くやっておけばよかった」と強く感じたことを、具体的に書いておきます。

幼稚園の年間行事カレンダーを先に確認する

入園説明会や4月の最初の保護者会で、1年間の行事予定が配布されることが多いです。これを手元に置いてから、職場のシフトを考えるのが賢明です。「この月は行事が重なるから週2にしてほしい」と最初から伝えられれば、あとから何度もお願いするより印象がいい。

家事の「やめることリスト」を作る

働き始めると確実に時間が減ります。その分を補うには、何かをやめるしかありません。「毎日の拭き掃除は週3にする」「夕飯は副菜を1品にする」「洗濯は乾燥機に頼る」——こうした小さな決断を、スタート前にしておくと精神的な余裕がまったく違います。

やめる決断を後回しにすると、疲れ切った状態で「なんで全部やらなきゃいけないの」という怒りが溜まります。それが後悔の温床になっていくんです。

パートで得られるお金の「手取り計算」をする

月収から交通費・延長保育代・昼食費・被服費・雑費などを引いた「実質の手取り」を事前に計算してみましょう。それでもプラスであれば「収入のためにやっている」という納得感が続きます。金額以外の目的——社会とのつながり、スキルを磨く、気分転換——を自分の中でちゃんと持っておくことも、長く続けるためには大事です。

「それでも続けてよかった」と思えた理由

後悔した時期を経てなお続けている人は、共通してあることを実感しています。

ひとつは、収入が家族の選択肢を広げたという実感です。月に数万円でも継続して入ってくると、子どもの習い事を無理なく始められたり、家電を壊れたときに迷わず買い替えられたりする。「あのとき続けておいてよかった」という場面が、働き始めて半年〜1年の間に必ずやってきます。

もうひとつは、自分自身の「社会につながっている感」です。育児中はどうしても世界が狭くなりやすい。幼稚園と家の往復だけでなく、職場でちょっとした会話ができる場所があるというのは、思っていた以上に精神的な安定につながります。

それから、意外な副産物として「子どもが少し自立した」という声もよく聞きます。ママが毎日家にいないことで、子ども自身が着替えや準備を自分でやろうとするようになった——というのは、決して悪いことではないですよね。

どうしても合わなかったなら、辞めていい。その後の選択肢も考えておく

ここまで「続けてみよう」という話を書いてきましたが、すべての人にパートが合うわけではありません。それも正直に書いておきたいと思います。

子どもが環境の変化に敏感で、情緒が不安定になっている。自分自身が体調を崩してしまっている。家族の反対が強くて毎日が不和になっている——そういう状況なら、無理して続ける必要はありません。

辞めることは「負け」じゃない。タイミングの問題です。年少のうちは難しくても、年中・年長になれば子どもも落ち着いてきて、再挑戦しやすくなる。または、在宅でできる仕事にシフトするという選択肢もあります。

最近はデータ入力、ハンドメイド販売、ライティングなど、幼稚園に送り出してから帰ってくるまでの数時間で完結できる仕事も増えています。「外に出て働く」以外の道を知っておくと、「辞める=終わり」ではなくなります。

まとめ

幼稚園でパートを始めて後悔するのは、あなたが弱いわけでも、判断が間違っていたわけでもありません。ほとんどの場合、「準備が足りなかった」か「タイミングが早かった」だけです。

後悔の中身を整理してみると、行事との両立・子どもの体調・家事の負担・お金の計算・罪悪感——この5つのどれかに当てはまることが多い。そしてそのどれも、事前に対策を考えておくことで、かなり和らぎます。

今まさに「始めたことを後悔している」という方に伝えたいのは、まず3か月だけ続けてみてほしいということ。その間に仕組みを整え直して、それでもしんどければ辞める判断をすればいい。辞めてからまた始めればいい。幼稚園の3年間は、思っているより選択肢がたくさんあります。